農業利益創造研究所

インタビュー

「竹原農場」コメ一本の家族経営、効率性追求で利益は後からついてくる!

レジェンド農家 インタビュー 「竹原農場(竹原勝浩さん)」

「農業は儲からない」なんて考えはもう古い!
農業だって、やり方次第で儲かるということを実践している農家が新潟県にいました。

新潟県上越市の大規模稲作農家である「竹原勝浩」さんの経営をご紹介します。

儲かる秘密1:大規模水田経営、そして何より1haほ場が効率的

竹原さんは、水稲44haのみで他の作目は一切作付けしていないという最近の稲作経営ではめずらしい経営を、奥さんと息子さん夫婦、娘さんの5人の家族で行っています。

農地が集まりやすく借地を増やして年々規模拡大を進めてきたとのことで、特徴的なのは、ほ場がほとんど1haだということです。ほ場区画の大きさは全国的には30a区画が平均的で、1haほ場は全国で8%程度と言われています。竹原さんのほ場のほとんどが1haということは如何にこの地域の圃場整備が進んでいるかということがわかります。

竹原さんに利益が出る理由は何か?と尋ねたところ、①1ha区画で効率が良い、②田植え機やコンバインは1台で稼働させる、③その少ない機械を長持ちさせて使う、④家族経営だから(人を常勤で雇うと高い)という返答でした。

儲かる秘密2:あえて野菜や転作作物は作らない、米だけを徹底的に追及する

竹原さんは以前転作作目やネットメロンなども作付けしていたそうです。しかしある時に米以外のものを一切やめて米一本にしたらだんだん経営が良くなったそうです。つまり米以外の作目を生産するとその作目用の収穫機械や施設が必要になり、作業も忙しくなって人も雇わなければならなくなり、逆に経費がかかってしまうとのこと。米一本だと無駄な経費がかからないし、新潟は雪が降るので冬の間だけ近くのスキー場に働きに行けばさらに世帯としての収入が増える、とのこと。

「経費少なく効率よく作って、米をなるべく高く売れば利益はあとからついてくるもんだよ」、と言う竹原さん。確かに米一本で1haほ場を少ない機械で稼働し、ドローンによる農薬散布をして徹底的に効率化を図り、お米はJAに出さず、卸売業者と春先には価格交渉して高い値段(JAのように手数料がかからない)で販売しているそうです。

そうそう、竹原さんはトラクターなどの農業機械が高すぎる!と強く言っていました。無人自動運転なんてまったく必要無い、むしろ自動にすることで値段を高くしている。それよりも昔みたいにもっと頑丈でシンプルな構造にすれば安いし、整備も自分でできて長持ちする、と声を大にして主張していたのが印象的でした。

最後に、竹原さんの地元上越市は戦国武将の上杉謙信ゆかりの地ですが、上杉謙信は大のお酒好きで酒豪だったようです。竹原さんは上杉謙信が好きで、お酒も大好きとのこと。さらに竹原さんは仕事以外でも軽トラックに乗り、高級腕時計もせず黙々と地域のために仕事をするタイプで、まさに義の心を持つ上杉謙信のような経営者でした。

この度は、お忙しいところインタビューありがとうございました。

 この記事を作ったのは 農業利益創造研究所 編集部

農業者の簿記データとリサーチデータをデータサイエンスで統計分析・研究した結果を、当サイトを中心に様々なメディアを通じて情報発信することで、農業経営利益の向上に寄与することを目標としています。