
いよいよ2024年が始まりました。去年は飼料や燃料費の高騰という大変な逆風が吹き、さらに記録的な猛暑で、稲作や果樹にも影響が出ています。その一方でコロナ禍が落ち着き、外食産業などの需要も戻りつつあります。
そんな2023年を振り返って、農業利益創造研究所における2023年アクセスランキングTOP10を発表いたします。様々な切り口でお届けした農利研の記事の中でも、特に注目を集めた記事は何だったのでしょうか。
※農業利益創造研究所の2023年1月1日~12月31日のアクセスを集計したランキングです。
人気記事ランキング 1位〜5位
第1位:隠れた儲かり野菜はなに? 高所得率の野菜を探してみました
隠れた儲かり野菜はなに? 高所得率の野菜を探してみました
堂々の第1位は、高所得率の野菜が何かを探った記事がランクインしました。「儲かり野菜」というワードがキャッチー(?)だったのか、長く注目を集めている印象です。また、新しく栽培する野菜を探している農家様が多いことの表れかもしれません。もちろん農業の成功はその土地の土壌や気候に左右されることは大前提ですが、それを踏まえた上で全国的な傾向を分析してみました。
第2位:なぜ? お米の販売額が少ないのに所得率が高い稲作農家の謎を探る!
なぜ? お米の販売額が少ないのに所得率が高い稲作農家の謎を探る!
第2位は、所得率が高い小規模稲作農家の経営実態を分析した記事です。稲作はスケールメリットが働きやすい作目のため、基本的に規模が大きいほど利益が出やすい構造です。しかし、小規模で高所得率となる稲作農家も一定数存在し、簿記データからその利益の理由を探っています。理由は意外と単純なのですが、タイトルに興味を惹かれて読んだ方も多かったのかもしれません。
第3位:肉牛経営と言ってもいろいろ! 繁殖経営と肥育経営の特徴
肉牛経営と言ってもいろいろ! 繁殖経営と肥育経営の特徴
第3位は、母牛から子牛を増やす繁殖経営と、子牛を購入して枝肉として出荷するまで育成する肥育経営の違いを読み解いた記事が選ばれました。2022年も第6位にランキングしていた人気記事で、SNSで「勉強になった」という嬉しい声をいただいたこともあります。二つの経営の違いについて、この機会に改めて確認してみてはいかがでしょうか。
第4位:2021年都道府県ランキング! 野菜経営の農業所得TOP5
2021年都道府県ランキング! 野菜経営の農業所得TOP5
第4位は、2021年の野菜経営の農業所得を都道府県ごとにランキングした記事です。実は、2022年版「都道府県ランキング! 2022年野菜経営の農業所得TOP5」も掲載していますが、2021年の記事の方が見られています。初めて掲載したランキング記事だった点、また北海道と山形県を比較した点が興味を集めているのかもしれません。
第5位:データで分かった! 所得1,000万円を目指すならこんな経営
データで分かった! 所得1,000万円を目指すならこんな経営
第5位は、所得1,000万円以上の経営をしている個人農業経営者の経営を分析した記事がランクインしました。経営において利益、つまり所得は大切な要素です。「農業は儲からない」というイメージも一部にありますが、しっかりと経営をすれば利益が出るということが明らかになっています。
人気記事ランキング 6位〜10位
第6位:あれ?肉用牛経営って、経営規模と効率性は比例しないの?
あれ?肉用牛経営って、経営規模と効率性は比例しないの?
第6位は、農業を効率化する方法として語られる「大規模化」が、肉用牛経営では有効とは限らない、という問題提起をする記事です。たとえば稲作では大規模化は経営上有利に働きますが、それが全ての作目に当てはまるわけではありません。それぞれの作目には適正な規模があるのです。
第7位: AI分析で見つけた優良農家でも困っていることの共通点
AI分析で見つけた優良農家でも困っていることの共通点
第7位は、優良経営を行っている農家さんへのヒアリング結果を集計・分析した記事が選ばれました。2022年も第9位にランクインしており、長きにわたって読まれている記事です。「悩み」というあいまいなものを分析するため、回答に出てくる単語群をAIを使って分析するという試みを行っています。
第8位:みんなが大好きな「いちご」は、儲かる優良農産物です!
みんなが大好きな「いちご」は、儲かる優良農産物です!
第8位は、いちご農家の経営を分析した記事です。草に成るためいちごは分類上は野菜ですが、果樹に近しい性質があり「果樹的野菜」とされています。単体での需要に加えてケーキやスイーツでも使われる人気食材で、日本全国で栽培されています。そんないちご農家の経営を分析し、利益について調べてみました。
第9位:トマト農家の収益性を徹底分析! 有名ライバル産地の現状を探る
トマト農家の収益性を徹底分析! 有名ライバル産地の現状を探る
第9位は、トマト農家の経営を分析した記事です。トマトも人気の高い野菜で、日本各地で栽培されています。ハウス栽培と露地栽培の比較や、第2番手以下の品目との組み合わせなど様々な方面から分析しています。新規就農や新しく野菜栽培を始める時に候補に挙がりやすい野菜のため、興味を持って記事を読む方が多いのかもしれません。
第10位:80歳以上でも現役? 高齢事業主の農業経営の実態を探る
80歳以上でも現役? 高齢事業主の農業経営の実態を探る
第10位は、80歳以上の農業事業主の経営を分析した記事が選ばれました。担い手不足で高齢化が問題となっている農業ですが、その実態には皆様関心があるのかもしれません。実際には高齢でもしっかりと利益の出る経営をされている方も多く、技術力が利益に反映されていることの証拠ともいえるかもしれません。
まとめ
2023年人気記事TOP10ランキングはいかがだったでしょうか。農業利益創造研究所の特性上、やはり利益に関係している記事が好評という印象でした。また2022年掲載の記事も少なくありませんでした。
コロナ禍や猛暑、もしくはインボイス制度などの最新の動向にまつわる記事は短期的に閲覧が伸びますが、特定の品目でどのようにすれば利益が出るのかなど、時流に関わらず皆が関心を持つ内容は長く読まれる傾向にあるようです。
農業利益創造研究所では、今後とも簿記データの分析に基づき、農業分野で役立てていただけるような情報を発信してまいります。引き続き2024年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
